目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、Think Athleteと定義。ベネクスとしては、リカバリー環境のサポートにより、悔いのないアスリート生活、人生のサポートをすることを目指しています。
Think Athleteの第24弾は、全日本大学対抗ウェイトリフティング選手権大会 で2連覇を達成し、世界に挑戦する東楽映選手に、競技における睡眠の大切さとこれからの目標について伺いました。
RLスタッフ: 本日はよろしくお願いします。まず、ウェイトリフティングを始めたきっかけと、これまでの成績を教えてください。
東選手: 小学4年生のときにテレビでウェイトリフティングを見て、「かっこいいな」と思ったのが最初です。家から車で1時間のクラブに通い始めて、小学生の間は週1回、楽しみながら続けていました。中学に入ってから本格的に競技に取り組むようになりました。
成績としては、高校生のときのインターハイと国体はすべて優勝。2023年のIWF世界ジュニア選手権は銀メダル、大学1年の春の全日本選手権で初優勝しました。今年のIWF世界ジュニア選手権でも銀メダルで、世界選手権(シニア)では10位でした。

RLスタッフ: 素晴らしい成績ですね!中学・高校時代の競技環境はどのようなものでしたか?
東選手: 中学から下宿生活を送りながら本格的な練習環境に入り、中高6年間は週6日、ウェイトリフティングに打ち込む日々を送りました。
RLスタッフ: 中高で思いっきり、競技に打ち込んだ感じですね。中学生の頃の記録はどれくらいでしたか?
東選手: 中学3年の終わりで、スナッチ107kg、クリーン&ジャーク137kg*でした。
RLスタッフ: 現在の自己ベストは?
東選手: スナッチ155kg、クリーン&ジャーク195kgで、合計350kgが自己ベストです。
RLスタッフ: 想像もできない重さですね!小学4年生からはじめ、現在20歳。まだまだ伸びる年代だと思いますが、中高時代に比べて疲労感などは変わってきましたか?
東選手: やっぱり高校のときと比べるとタフさがなくなってきて、しんどいと思うことは増えました。重量もどんどん上がっていくのと、中高生の頃は生活リズムが安定していましたが、大学に進学してからは、授業・移動・練習などの予定が増え、生活リズムが乱れやすくなりました。その影響で、以前より疲れが抜けにくくなったと感じています。

RLスタッフ: だからこそ、よりリカバリーを大切にしようという意識も高くなっていますか?
東選手: はい。疲労が抜けないと練習にも影響が出るので、睡眠やケアの重要性は年々感じています。特に睡眠時間は絶対に確保したいと思っていて、今日は部活がオフだったので10時間寝ました。時間があれば12時間くらい寝たいですが、普段は部活が終わって家に帰るのが22時半〜23時くらいで、翌日に1限があると7時に起きないといけないので、睡眠時間の確保が難しくなります。その分、睡眠の質は大事にしています。
RLスタッフ: 睡眠、大事ですよね。ウェイトリフティングという競技柄、回復のために他競技より睡眠が必要と感じる部分はありますか?
東選手:ウェイトリフティングは、筋肉だけでなく神経系の回復がとても重要な競技です。実際、しっかり睡眠が取れている日は、動きのキレや反応速度が全く違い、バーベルの重さの感じ方さえ変わります。逆に睡眠が不足すると、身体が重く感じるだけでなく、気持ちの面でも前向きな姿勢を保つことが難しくなります。
RLスタッフ:身体的にも精神的にも影響を受けてしまうならしっかり睡眠時間も質も確保したいですね。そんな中、学生生活と競技の両立は大変だと思いますが、大学ではどんな勉強をしていますか?
東選手: トレーナーコースを専攻していて、CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)を取りたいと思っています。せっかく大学に行っているので資格を取りたいのと、身体の知識を知っていて損はないと思って。
RLスタッフ: 身体の知識があれば競技にも活かせそうですね。ベネクスとの出会いについて教えてください。
東選手: 高校生の頃です。トレーナーをしている父に教えてもらったのがきっかけでした。
RLスタッフ: 初めて着た商品や、その時の体感を覚えていますか?
東選手: ふくらはぎのレッグコンフォートが一番記憶に残っています。あとはリカバリークロス+もよく使っていました。ベネクスを着て寝ると翌朝のスッキリ感が本当に違います。"深く眠れている"感じがありますね。飛行機移動でレッグコンフォートを使うと、浮腫みが全然違うので必須です。

RLスタッフ: 日常のリカバリーとしてベネクスを着ていただいていますが、それ以外にリフレッシュ方法はありますか?
東選手: カフェ巡りや友達とごはんに行くのが好きです。大学生なんで(笑)
RLスタッフ:大学生らしくていいですね!休養学では睡眠やゆっくりするといういわゆる休養以外でも、友達と時間を過ごすことも心の面で大切な休養という考えなので、ぜひぜひ続けてください!
充実した大学生生活を送っておられますが、今後の目標を教えてください。
東選手: まずは12月のインカレでベスト記録を更新すること。あとは来年の世界選手権とアジア大会に出場するのが目標です。
RLスタッフ:大会までもう少しですね。頑張ってください!
最後になりましたが、ウェイトリフティングの魅力を読者に教えてください。
東選手: ウェイトリフティングの魅力は、数字で自分の成長がはっきり見えるところです。そしてもう一つ、試技の瞬間に"その選手だけ"に視線が集中する、あの特別な空気感。あの瞬間がとても好きで、それがこの競技の大きな魅力だと思っています。
RLスタッフ:ありがとうございます。ウェイトリフティングを見てみたくなりました。引き続き、ベネクス一同応援しています!がんばってください!
※プラットフォーム(床)から両手でバーベルを握り、一気に頭上まで持ち上げる「スナッチ」。プラットフォームからいったん鎖骨の位置までバーベルを持ち上げ(クリーン)、次の動作で頭上に差し上げる(ジャーク)「クリーン&ジャーク」。スナッチとクリーン&ジャークをそれぞれ3回ずつ行いそれぞれの最高重量の合計を競う。
■Profile

東楽映(あずま らくえい)
2005年6月17日生まれ、京都府出身のウェイトリフティング選手。現在は早稲田大学のウェイトリフティング部に所属。
中学生73キロ級のトータル237 キロの日本記録を持ち、海洋高校3年時に出場した全日本ジュニア選手権大会では、81キロ級でトータル347キロの日本記録を打ち立てた。アジア大会、世界選手権、2028年アメリカで行われる国際競技大会出場を目指し、日々トレーニングに励んでいる。好きなものはコーヒーで、カフェ巡りなど大学生らしい一面もある。
〈主な略歴/戦歴〉
2023年
世界ジュニア選手権大会準優勝(メキシコ)
男子73㎏級でジュニア日本新記録・日本高校新記録を達成
2023年
全国高校総体 重量挙げ男子81Kg級優勝
2024年
全日本ジュニア選手権大会優勝
男子81Kg級で日本新記録・ジュニア日本新記録・日本高校新記録
2025年
全日本大学対抗ウェイトリフティング選手権大会2連覇





