目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、Think Athleteと定義。ベネクスとしては、リカバリー環境のサポートにより、悔いのないアスリート生活、人生のサポートをすることを目指しています。
Think Athleteの第23弾は、目標に向かい挑戦し続けるアスリート、森井健太選手。小学校時代のミニバスから始まり、大学・プロリーグでの経験を経て、キャプテンとしてチームを牽引する今、森井選手が大切にしているのは「毎日の積み重ね」と「リカバリー」です。海外遠征での経験や長距離移動時の体調管理法を含め、長く競技を続けるための工夫について伺いました。
RLスタッフ:本日はよろしくお願いします。まず、バスケットボールを始めたきっかけから教えてください。
森井選手:はい、よろしくお願いします。僕がバスケットを始めたのは小学校の時で、地元のミニバスに入ったのが最初です。最初は純粋に遊び感覚だったんですけど、だんだんと『もっと上手くなりたい』という気持ちが芽生えて、自然と大会で結果を残したいという思いが強くなりました。小学校の大会で、勝った時の達成感や、負けた時の悔しさが次の練習のモチベーションになっていましたね。中学に進学した時は、1年生から試合に出させてもらいました。2年生の時には県大会で3位になり、年代別の代表にも選ばれるなど、少しずつ自分の立場も責任も大きくなりました。ここで学んだのは、個人技だけで勝つことはできないということです。仲間との連携、役割分担、試合中の判断力、すべてが勝敗に影響することを理解しました。この経験が、今のプロ生活でも大きな財産になっています。
RLスタッフ:高校は京都の強豪校に進学されたそうですね。練習環境はいかがでしたか。

森井選手:そうですね、高校では全国大会に出るチームでしたが、練習時間は他の全国レベルの高校に比べると短めでした。1日3時間くらいで、土日も長時間の練習はほとんどありませんでした。ただ、その短さが逆に自分には合っていました。というのも、選手自身が自主的に課題を見つけ、改善していく文化があったんです。
RLスタッフ:高校生とは思えないレベルで、プロさながらの環境で練習していたんですね。具体的にはどんなことをしていたんですか?
森井選手:例えば試合に向けて自分で練習メニューを組んだり、足りない技術を補う自主練をしたりする。誰かに指示されるのではなく、自分で考え、実行する経験は、プロになった今でも生きています。自分で自分をマネジメントする力や考える力は、この時に培われたのだと思います。
高校時代は負ける悔しさも多く経験しました。そのたびに、自分に何が足りないのか、どう改善すれば勝てるのかを考えるようになりました。こうしたプロセスは、今でも試合前のルーティンや練習の質に直結しています。
RLスタッフ:大学では早稲田に進学されましたが、プロを意識し始めたのはいつ頃ですか。
森井選手:大学3年生の時にBリーグが発足しました。プロリーグが今のように発展しておらず、実業団でプレーするのが中心でした。小さい頃から全国大会や代表に選ばれることを目標にしていたので、プロになるという明確な道を意識していたわけではありません。
ただ、将来的にはバスケットを教えることにも興味がありました。現役でできる限りプレーして経験を積み、その後は次世代に技術や楽しさを伝えたいと考えていました。教員免許の取得も頭の片隅にはありましたね。自分自身が経験したこと、学んだことを次に活かす、という考え方は、昔から持っていました。
RLスタッフ:プロ入り後、キャプテンとしての意識はどのように変わりましたか。
森井選手:今年でキャプテン4年目になります。人と話す機会も増え、会見やメディア対応も日常になりました。最初は慣れないことも多く、緊張する場面もありましたが、経験を重ねることで徐々に意識できるようになりました。
キャプテンとして大切にしているのは、チームメイトの個性や状況に応じた接し方です。一人ひとり違うので、同じ伝え方では伝わらないこともあります。団体スポーツでは全員が同じ方向を向くことが勝利への近道です。そのためには、個々に応じたコミュニケーションが欠かせません
RLスタッフ:チームを引っ張る際、特に意識していることは何ですか。

森井選手:出場中も出場していない時も、常に試合に入る準備をすることです。チームメイトの動きをどうサポートするか、全体をどう導くかを意識しています。個々の性格や状況に合わせた接し方がチーム全体の成長につながると思います。
チームとして勝つためには、自分の感情や状況をコントロールすることも重要です。うまくいかないこともありますが、そういう時こそチーム全体で話し合い、同じ方向を向くことを意識しています。
RLスタッフ:ベネクスとの出会いについて教えてください。
森井選手:出会いはプロ1年目の時ですね。当時は長時間のバス移動が多くて、どうしても疲れが溜まりやすかったんです。そんな時にベネクスのリカバリーウェアを知って、着てみたらすごく体がリラックスして、自然と眠りに入りやすくなる感覚がありました。そこから遠征には欠かせないアイテムになりましたね。
バスケットボールのシーズンは、約半年の間に60試合以上を戦う本当にタフなスケジュールなんです。だからこそ、高いパフォーマンスを維持するためにはリカバリーが欠かせません。試合後の移動中や寝るときにもベネクスを着るようになって、「休むことの大切さ」を改めて感じました。この習慣を続けてきたおかげで、これまで大きなケガもなく、シーズンを通してパフォーマンスの波が少なくなったと実感しています。
RLスタッフ:ベネクスのリカバリーウェアを活用する中で、コンディショニングや自己管理の意識に変化はありましたか?
森井選手:特に新潟アルビレックスBBでCS進出や地区優勝を目指していた頃は、体調管理の重要性を身をもって感じました。長くプロとしてプレーするためには、日々のリカバリーや自己管理が本当に大事だと気づかされましたね。先輩たちの取り組みを間近で見て、自分も多くのことを学びました。
これからもベネクスのリカバリーウェアと一緒に、選手としてさらに成長していきたいです。そして、日頃の仕事の疲れや睡眠の質の改善にもすごく効果的だと思うので、たくさんの人にベネクスの良さを知ってもらい、ぜひ試してみてもらえたら嬉しいです。
RLスタッフ:日常のリカバリーや体調管理は具体的にどのように行っていますか。
森井選手:試合や練習後は、アイスバスや温冷交代浴を取り入れています。血流を促進することで疲労回復がスムーズになります。マッサージは必要な時だけ受けるようにしています。基本は自分でできるリカバリーを優先し、疲労が溜まりすぎた時だけプロに頼るスタイルです。
睡眠や栄養も大切にしています。十分な休養がとれていると免疫力も保たれ、体調不良になりにくいんです。長距離移動の際も座りっぱなしにならないよう、定期的に立ったり歩いたりしています。移動中でもベネクスを着ることで、体を休めやすくなる感覚があります。
RLスタッフ:30歳を迎えるにあたって、怪我や体調の管理に対する意識は変わりましたか。

森井選手:30歳になると怪我のリスクも増えます。そのため、練習量とリカバリーのバランスを自分の体調に合わせて調整するようにしています。練習が多すぎると疲労が溜まり、少なすぎると試合の強度に対応できなくなる。自分の体と相談しながらコントロールしています。
特に下半身の疲労は重要です。バスケットはステップやジャンプが多いので、足のケアを怠ると次の日の練習や試合に影響します。そのため、水分補給やストレッチ、アイシングなどを日々意識して行っています。
RLスタッフ:自己を考えるアスリート像についてはどう考えますか。
森井選手:目標に向かって、まず自分ができることに集中できる選手は、自分を考えるアスリートだと思います。チームスポーツでは全員が目標に向き合う必要があります。特別なことをするのではなく、毎日自分の課題に向き合い続けることが、目標達成への道です。
RLスタッフ:今後の目標について教えてください。
森井選手:Bリーグでのファイナルチャンピオンを目指すことが最大の目標です。キャプテンとしてチームを引っ張り、個人としてもプレーの質を高めてチームに貢献していきたいです。自分の成長がチームの勝利に直結することを意識しながら、日々努力を重ねています。
RLスタッフ:最後に、読者に伝えたいメッセージはありますか。
森井選手:目標に向かう過程で大切なのは、毎日の積み重ねと自己管理です。特別なことをするのではなく、日々自分にできることに真剣に向き合うこと。チームスポーツでは仲間と同じ方向を向くこと、個人スポーツでも自分を律することが成長につながります。困難に直面しても、自分のやるべきことを見極めて行動することが、夢を実現する一番の近道だと思います。
■Profile

森井健太(もりい けんた)
1995年9月22日生まれ、石川県出身のプロバスケットボール選手。ポジションはポイントガード。所属チームである横浜ビー・コルセアーズのキャプテンを務めている。バスケIQが高くチームの司令塔としてゲームメイクを行い、常に冷静な判断でチームを引っ張っている。
〈チーム歴〉
2008-2011年:野々市市立布水中学校
2011-2014年:洛南高校
2014-2018年:早稲田大学(2017年2月~新潟アルビレックスBB 特別指定選手)
2019-2020年:新潟アルビレックスBB
2020-現在:横浜ビー・コルセアーズ
〈主な経歴〉
2010年:U-16 日本代表候補
2013年:U-18 日本代表





