【Think Athleteインタビュー】サッカー・永井雄一郎さん Vol.6 「ACL(アジアチャンピオンズリーグ)を制した、移動時間の向き合い方」

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目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、Think Athleteと定義。ベネクスとしては、リカバリー環境のサポートにより、悔いのないアスリート生活、人生のサポートすることを目指しています。

まずThink Athleteの第1弾という形で、はやぶさイレブン監督兼選手永井雄一郎さんを、取材させていただきました。

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RLスタッフ:移動時間で差をつけるための、リカバリーウェアのジャージタイプの販売を予定しています。永井さんは海外遠征の経験も豊富かと思いますが、国内外の移動の苦労や体への負担などをお聞かせ願えますか。

永井さん:そうですね、海外遠征が多く苦労したのは、浦和レッズ時代のACLに出場していた時ですね。同時にJリーグもあるので、例えば、土曜日にJリーグの試合があって、その翌日の日曜日にはフライトで朝から飛んで、中東などへ行っていました。時差ボケ対策もあって、僕は飛行機の中では一切寝なかったです。

RLスタッフ:飛行機の中では寝ないのですか。

永井さん:向こうに行っても、到着した日はホテルの部屋の中で少し動いたりしかできないので、寝られなくなってしまいます。基本的には、その日はずっと起き続けて、現地の夜に寝始めるようにしないと、現地時間の夜に眠れなくなります。そうすると寝ていない状態で朝から動かなくてはいけないので。怪我のリスクも上がるので、飛行機は何時間とずーっと起き続けていられるように、チームのメンバーも漫画やDVD持って行ったりして、必死で起きて過ごしていました。

RLスタッフ:海外遠征ってそのような雰囲気なんですね。

永井さん:若い子たちは、時差に関係なく眠れる選手も多いので、寝てましたけど、僕がACLに出たタイミングは20代後半なので、現地での睡眠には気を付けていました。要は寝る時間を、向こうの現地時間の夜に合わせて行動、生活をしていくということです。

RLスタッフ:リーグ戦をこなしながらだと大変ですね。

永井さん:そうですね、理想的な行動ができるかというと、リーグ戦があるので、なかなか難しいので、強制的に合わせるみたいな形でした。現地で水曜日に試合をやったら、今度は土曜日か日曜日に、また日本でリーグ戦があるので日本の時間に合わせて帰ってくるという無茶苦茶な日程の時もありました。

RLスタッフ:永井さんの長距離移動での悩み事は他にもありましたか。

永井さん:その当時はリカバリーというと、着圧で圧迫して血流を促すことが主流だったと記憶しています。なるべくいい状態を保ちたいのですが、当時はむくみがすごく出ました。飛行機乗って移動すると太るんですよ。起きているので気づけば機内食を何食も食べてしまっていたので、現地に着いて体重を測ると太ってる、となることは結構あります。

RLスタッフ: エコノミークラス症候群のような対策だとかはありましたか。

永井さん:ACLなどに関してはお陰様で、全部ファーストクラスで移動させていただいていました。例えば2階が全部ビジネスクラスになっていると全部貸し切ってくれるので、自由に動けたり、歩き回れる環境にはしてもらっていたので、それは本当にチームに感謝です。

RLスタッフ:私も、当時観戦に行ってチームにお金払っていた甲斐があります(笑)。 例えば国内で、新幹線やバスとか、ある程度の数時間移動っていうところがあったりした時は、何か対策とかされたりしていましたか。

永井さん: 対策ですか、その当時ではあまり思い当たらないのですが、今だったらもっとこうしたいと思う部分はあります。特に移動時間の使い方で精神的に疲れてしまう感覚があるので、何か映像を見て気を紛らわすとか、じっと過ごさずに長いという感覚を持たない工夫が必要だと思います。

RLスタッフ:昨日、疲労専門の先生に取材させていただいた時も、精神的な疲れが実は問題で、対策をした方がよいと伺いました。

永井さん:何時間も移動だという感覚より、「さ、映画見よう」とか、「あっという間に着いた」みたいな。そこは本当にわかります。今は、練習場まで1時間ちょっと移動しているので、精神的な疲労だけはなく、肉体的な疲労も重なり、練習終わって車で帰ると、同じ姿勢が続くので脚や身体が固まります。車から降りる時、普通には降りられないで。しばらく経ってから歩いたり、かがんで物を取ることは急にしないなど、移動した後はすごく神経質になります。

RLスタッフ:運転後のリカバリーに貢献できそうですね。

永井さん:リカバリーウェアによって固まるという感覚が少なくなることが、 移動着の強みになってくると思います。どうしても移動の仕方によって、筋肉も固まってしまうような心配が減ることは、非常に嬉しいです。

Profile

◇はやぶさイレブン 永井 雄一郎 監督兼選手
1979 年生まれ、東京都新宿出身のプロサッカー選手で、浦和レッドダイヤモンズなどで活躍。2003 年には日本代表にも選出されチーム初得点を記録し、ジーコジャパンの初勝利に貢献。2007 年には AFC チャンピオンズリーグ決勝で先制点を決め、大会 MVP に選出されるなどの経験を持ち、現在は神奈川県社会人リーグ 1 部で活躍する「はやぶさイレブン」に所属し、監督兼選手として活躍中。

公式サイト:はやぶさイレブン
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