【Think Athleteインタビュー】総合格闘家 中村京一郎選手「準備は徹底、あとは感覚で戦う。移動時間も力に変えるリカバリー習慣」

Think Athlete

目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、Think Athleteと定義。ベネクスとしては、リカバリー環境のサポートにより、悔いのないアスリート生活、人生のサポートをすることを目指しています。

Think Athleteの第27弾は、株式会社ベネクスとアンバサダー契約を締結したLDH JAPAN所属の総合格闘家、中村京一郎選手に、今までのご経歴やこれからの目標、競技を続けていく上でのリカバリーの重要性について伺いました。

RLスタッフ:本日はよろしくお願いします。まず、経歴から教えてください。出身地はどちらですか。

中村選手:出身は青森県青森市です。ただ、すぐに北海道の余市という町に引っ越し、北海道で育ちました。母が青森出身なので青森の産院で生まれ、その後、実際に生活していたのは北海道になります。
小学校から高校までは、ずっと野球をやっていました。中学卒業後に地元を離れ、北海道の市街地から少し離れた場所で寮生活をしながら、野球部で活動していました。

RLスタッフ:高校卒業後は、すぐに格闘技の道へ進んだのですか。

中村選手:いえ、高校卒業後はいったんスポーツから離れました。その後、2年ほど別の仕事をしてから格闘技を始め、今年で競技歴5年、来年で6年目になります。その間に山梨へ行き、林業をしていた時期もありました。

RLスタッフ:林業というのは、かなり意外ですね。

中村選手:実家が花屋なので、家業を継ぐかどうかを考える時期もありました。ただ、一度継いでしまうと簡単には辞められないと思っていて、野球もずっと続けていました。
体を使う仕事を経験したことで、「格闘技は今やらないと一生やらないな」と気づいたんです。正直、最初は軽い気持ちで試験を受けた部分もありましたが、次第に一つひとつ本気で臨むようになりました。家族に格闘技をやっている人は誰もいないので、家族からは少し変わっていると思われているかもしれません。

RLスタッフ:現在のコンディションはいかがですか。

中村選手:時々小さな怪我はありますが、大きな怪我はなく、全体的には悪くない状態です。今は指の腱を切ってしまい、まっすぐ伸ばせない状態ですが、テーピングをしながら通常どおりトレーニングはできています。
手術も検討しましたが、手術をしても大きく改善しない可能性が高いようです。次の試合が21日なので、今すぐどうにかできるものでもありませんし、怪我は格闘技をやっていれば避けられないものだと思って付き合っています。

RLスタッフ:普段のトレーニング内容について教えてください。

中村選手:基本は総合格闘技(MMA)が中心です。打撃、レスリング、柔術、すべて取り組みます。僕はバックボーンがない状態からMMAを始めているので、「型」がありません。完全に自由型だと思っています。
空手やレスリング出身の選手は明確なベースがありますが、僕は最初からMMAしかやっていないので、すべてを自分なりに組み立ててきました。相手からすると「何をしてくるかわからない」というのが一番やりづらいと思うので、そこが自分の強みではないかと感じています。

RLスタッフ:試合前の準備や、当日の試合運びについてはどのように考えられていますか。

中村選手:試合前は、もちろん相手の研究もしますし、作戦も立てます。ただ、試合当日はそれを一度すべて捨てるようにしています。
作戦を考えすぎたまま試合に臨むと、想定外のことが起きたときに、とっさに動けなくなるんです。準備は徹底的に行い、当日は感覚を信じる。作戦は身体に落とし込んでおいて、リングに上がったら一旦手放す。そのやり方が、今の自分には一番合っていると思っています。

RLスタッフ:格闘技を始めた原点は何だったのでしょうか。

中村選手:小さい頃に「PRIDE」を観たのがきっかけです。ヘビー級の選手たちが戦っている姿を見て、「何これ、めちゃくちゃ面白いな」と衝撃を受けました。ただ、その頃はずっと野球をやっていたので、すぐに格闘技を始める選択肢はありませんでした。
22
歳のときに「やるなら今しかないな」と思って格闘技を始めました。正直、自分の中では「22歳から始めるのは遅い」という感覚もありました。

RLスタッフ:初めてVENEXを着たときの印象を教えてください。

中村選手:最初に着たときは、「思っていたより自然だな」と感じました。
リカバリーウェアというと、もっと締めつけが強かったり、いかにもケア用という印象があったのですが、VENEXは普段着に近い感覚で着られるのがいいですね。

RLスタッフ:着用シーンとしては、どんな場面が多いですか。

中村選手:特に薄手のタイプが気に入っています。トレーニング後やオフの日はもちろんですが、移動中に着ることが多いですね。

RLスタッフ:移動中に着る、というのは格闘家ならではですね

中村選手:そうですね。格闘家は遠征や移動が多く、飛行機や新幹線で同じ姿勢が続くことも多いので、そういう時間の過ごし方はとても大事だと感じています。

RLスタッフ:VENEXを着て移動すると、違いは感じますか。

中村選手:あります。VENEXを着て移動すると、到着したときの身体の重さが違う、という感覚があります。「ちゃんと休めているな」と実感できます。

RLスタッフ:移動時間そのものがリカバリーになる、という感覚でしょうか。

中村選手:まさにそうですね。移動そのものがリカバリーの時間になる、というのは、競技を続けていく上でとても助かっています。

RLスタッフ:リカバリーに対する考え方についても教えてください。

中村選手:リカバリーというと、何か特別なことをしないといけないイメージがあると思いますが、実際は日常の中でどれだけ回復に意識を向けられるかが大事だと思っています。練習をたくさんすることと同じくらい、しっかり休むこともトレーニングの一部ですね

RLスタッフ:怪我がある状態でのコンディション管理はいかがですか。

中村選手:怪我がある状態でも、毎日ベストに近いコンディションを保つためには、回復を後回しにしないことが重要だと思っています。VENEXは、「その日に必要な回復」を習慣化してくれる存在ですね。

RLスタッフ:最後に、現在の目標を教えてください。

中村選手:目標はUFCチャンピオン(※)です。これは夢というより、明確な目標ですね。UFCに入ること自体がゴールではなく、そこがスタートラインだと思っています。
その先で勝ち続け、チャンピオンになるところまで本気で目指しています。格闘技は、怖いとか乱暴なイメージを持たれがちですが、本当は対戦相手へのリスペクトや感謝が一番大事な競技だと思っているので、そういった部分も含めて伝えていきたいです。

アメリカを拠点とする世界最大の総合格闘技(MMA)団体。打撃(ボクシング・キック)と組技(レスリング・柔術)を融合した競技で、世界トップレベルの選手が階級別にタイトルを争う。1993年設立。現在は世界170以上の国・地域で放送され、総合格闘技の最高峰と位置づけられている。

Profile

中村 京一郎(なかむら けいいちろう)

1998年生まれ、青森県出身・北海道育ちの総合格闘家。LDH JAPAN所属。
2024
年「格闘代理戦争THE MAX」で優勝し脚光を浴びる。
2025
年はROAD TO UFCフェザー級に参戦し、UFC本契約と世界最高峰を見据える注目の若手ファイター。

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