今回はThink Athleteの第15弾として、元ソフトボール選手であつみねコンビの渥美万奈さんと峰幸代さんに取材をさせていただきました。
前回までの記事はこちら→【Think Athleteインタビュー】元ソフトボール選手 渥美万奈さん、峰幸代さんVol.2
RLスタッフ:ベネクスをはじめて手に取られたときはどんな感想でしたか?
峰さん:当時は関節、筋肉の硬さ、ホテルでの睡眠の質にも悩んでいました。また、移動する前はすごく調子がよかったのに、移動するとプレーがしっくりこなくなるなんてこともありました。その問題を解決するためのアイテムとして、もうドンピシャで「これこれ!」という感じでしたね。私に足りなかったのはこういった"リカバリー"すること。これでまだまだプレーできるなと感じられました。
RLスタッフ:そう言っていただけてうれしいです。変化も感じていただけましたか。
峰さん:はい、ありました。ホテルでは温度調節や布団の感じが普段と全く異なるので、睡眠の質の悪さを感じて、枕を持ち込むくらいでした。またバス移動では暑がりのチームメイトに合わせた温度設定で、すごく冷えるんです。そんな時、着ることによって、自分のちょうどいい体温に調節できて、なおかつ睡眠をサポートしてくれる。改めてですけど、これってすごくないですか。
渥美さん:私も競技をしながら睡眠が大切ということに気づくことができましたが、今ソフトボールから離れても睡眠が大事なのは変わらないので、ベネクスはないと困る存在です。今も泊まりで出張となることが多くて、先日は峰さんと偶然お揃いになったりして(笑)
RLスタッフ: 渥美さんは睡眠の大切さを感じられたとのことですが、年齢によって変化を感じることはありましたか。
渥美さん:朝強いタイプで、20代半ばまでは6~7時間の睡眠で大丈夫でした。でも、30歳の頃から徐々にパッと起きられなくなりました。それから睡眠は8時間確保するように意識して、10時に寝て6時に起きることを実践するようにしました。
RLスタッフ:取り組んでみて、睡眠がキーだったなと言う感覚はありましたか。
渥美さん:ありましたね。あと、生活習慣を一緒にすることもポイントかなと思いました。10時に寝るために逆算して、9時半にストレッチ、じゃあ9時から日記を書くから、それまでに歯磨きを終えて部屋にいるようにしようとか。
RLスタッフ:生活を含めて実践して、繰り返せるのがすごいですね。
渥美さん:日本代表に入った時タイムスケジュールを書く指導があって教わったことです。毎日繰り返すと自分がどれだけ無駄な時間を過ごしているかに気がつきます。夕食後やミーティング後の時間の使い方を改めて考えることができました。
RLスタッフ:リカバリーウェア以外でも、実践している体のケアなどがあればお聞かせいただきたいです。
渥美さん:寝る前のストレッチと、最近やっているのは内臓をほぐすことですね。すごく効果的でぽかぽかしてきます。脱力するトレーニングの一環なのですが、スポーツ選手は力を入れることは得意なんですが、力を抜くことが苦手です。ソフトボールでもガチガチの選手はなかなか打てなくて、動きが滑らかで脱力できる選手の方がスムーズだったりします。
RLスタッフ:脱力のトレーニングとはおもしろいですね。
渥美さん:一見関係なさそうですが、内臓の硬さが筋肉に伝わって、他の部分が硬くなってしまったりすることがあるんです。例えば腰が凝っているなと思って腰をほぐしてもあまり変わらなかったのが、内臓を少しほぐすと腰もほぐれる、つながりがあるということを勉強しています。
RLスタッフ:いかに自分のための時間を捻出し、行動するかということを積み重ねられていると感じました。ベネクスでは目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、「Think Athlete」と定義しています。どういう行動をする人が「Think Athlete」だと思われるかお二人からお伺いしたいです。
峰さん:未来のビジョンを描けている選手であることですね。私もでしたが、全力で今をがんばってる選手というのは、"努力=結果"と思っていて。でも限界が訪れることを長い競技生活のなかで感じました。私はそのタイミングで運よくベネクスに出会え、競技を続けること、競技生活を伸ばすことができました。いろいろなことを取り入れれば、自分のパフォーマンスはもっと上げていけると考えさせられたきっかけになったんです。だからこそ、現在の努力に加えて、未来をどれだけ見ていけるか。そこにいろんな知識をかけ合わせていくともっともっと活躍できる自分に出会っていけるのではないかなと思っています。
RLスタッフ:素敵なメッセージをいただきました。
峰さん: 目の前の限界にぶつかって、これを乗り越えればもっと先のステージがあるにも関わらず、たくさんの後輩が辞めてしまうのを見てきました。体、メンタル面、自分の能力を信じられなくなったり...と理由は様々ですが、みんなすごくいいプレイヤーなのに、です。誰にも壁は必ずいつか来るので、その時どうやって乗り越えていくのかがアスリートにとってはものすごく大切だと思います。
渥美さん:私が思うのは、今、何が足りなくて、何が不要なのかということを、自分と向き合って気づけるか気づけないか。つらい立場になった時、自分から目をそらして楽しいことに行ってしまうのが人間です。そこでもうひと踏ん張りして課題や必要なことに自分で気づいていくことが大事だと思っています。ベネクスに出会った時も、コンディショニングというところに気づかせてくれました。
RLスタッフ:常に向き合っているからこそ、情報があったときに選び取れるんですね。
渥美さん:購入して使って、結果、私はよかった。でももしそれが合わなかったとしても、やめることはいつでもできるので、一度トライをして、自分の中でジャッジできることはアスリートを長く続ける上で大切だと思います。人付き合いもそうだと思います。私にとって峰さんは絶対にプラスだなと思ったので、絶対に離さないようにして。峰さんといることで新しい挑戦ができています。
RLスタッフ:素敵なご関係です。峰さんにとって渥美さんはどんな存在ですか。
峰さん:同じ時代にがんばってきた仲間と新しいステージで、一緒に何か作っていける、スペシャルな存在です。やりたいことを進めていくと、一人じゃできないことがよくわかってきます。渥美さんが一緒だと、進みたい道を切り拓いていける。また、足りないところを補い合える大事な存在です。私はあんまり時間管理が得意じゃないので、スケジュールは渥美さんが補ってくれます。朝も弱いし(笑)
RLスタッフ:そうは見えないです(笑) 本日は貴重なお話をありがとうございました。お二人は競技能力向上のためにおすすめアイテムをあつみねふぁ~むで販売されていて、ベネクスもお取り扱いいただいています。これからもともにベネクスの輪を広げるお力を頂けたら幸いです。
あつみね公式サイト
https://tsuku2.jp/atsumine222
■Profile
渥美 万奈(あつみ まな)
1989年6月15日生まれ、静岡県浜松市出身の元ソフトボール選手。ポジションは内野手。
堅実な守備と打撃力でチームの中心選手として活躍し、「誰もが認める守備の名手」とされました。
2021年世界的大会の決勝では、ピンチの場面での奇跡的なダブルプレーで金メダル獲得へと貢献しました。特に、強肩と正確なバッティングでチームに貢献し、彼女の冷静なプレーとチームを支える精神的な強さは、多くのファンや若い選手たちに影響を与えました。
引退後は、ソフトボールの普及と後進の育成に尽力し、メディア出演や講演活動を通じて、ソフトボールの魅力を広める活動を続けています。
〈経歴〉
2016年・2018年 世界女子ソフトボール選手権 日本代表
2018年 アジア大会 日本代表
2021年 東京オリンピック ソフトボール日本代表 金メダル獲得
〈所属チーム歴〉
常葉学園菊川高等学校-トヨタ自動車レッドテリアーズ
峰 幸代(みね ゆきよ)
1988年1月26日生まれ、神奈川県横浜市出身の元ソフトボール選手。ポジションは捕手。
2008年の世界的大会ではチーム最年少の20歳で出場し、捕手として金メダル獲得に貢献。2度目の出場となった2021年大会では、数少ない大会経験者としてチームを精神的に支え、金メダル獲得に貢献しました。また、国内のリーグ戦でも数々のタイトルを獲得し、その名をソフトボール界に刻みました。
引退後は後進の指導に力を注ぎ、日本のソフトボールの発展に貢献。その経験と情熱は、若い選手たちにとって大きな励みとなっています。
〈経歴〉
2007年 世界ジュニア選手権代表
2008年 北京オリンピック ソフトボール日本代表 金メダル獲得
2010年・2012年・2014年 世界女子ソフトボール選手権 日本代表
2010年・2014年 アジア大会 日本代表
2021年 東京オリンピック ソフトボール日本代表 金メダル獲得
〈所属チーム歴〉
木更津総合高等学校-ルネサスエレクトロニクス高崎-トヨタ自動車レッドテリアーズ