ベネクスはビジョンに「リカバリー市場の創造」と「そこに関わるすべての人の元気にする」ことを掲げています。私たちは商品の提供だけでなく、地域社会との連携や取り組み、環境にやさしいパッケージの採用など、サステナブルな社会の実現を目指した活動にも力を入れています。その一環として、お客様が着なくなったリカバリーウェアをリサイクルし、当社がサポートするアスリートやチーム、施設・団体などに還元する『RECYCLE ACTION(リサイクルアクション)』キャンペーンを2023年から実施しています。
第1回の『RECYCLE ACTION』(2023年11月に実施)では、皆様からお送りいただいたリカバリーウェアをクッションにリサイクルし、当社が支援するスポーツ団体やチーム、アスリート、施設・団体に寄付しました。
ベネクスにとって初の取り組みとなった『RECYCLE ACTION』。本プロジェクトに込めた思いとともに、リサイクルクッション制作の裏側、クッションを施設・団体やアンバサダーにご活用いただいているご様子までをまとめてお伝えいたします。
■リサイクルクッション制作秘話
お客様のリカバリーウェアをクッションにリサイクル。機能性素材を生かしたものづくりで持続可能な社会へ。
RLスタッフ:今日はリサイクルクッション制作の裏側について、ベネクス商品企画部の井口さんにお伺いしたいと思います。今回のクッション制作にはどれくらいのウェアを使われたのでしょうか。
井口さん:使用したリカバリーウェアの数は、341枚、そこに品質管理で確認した生地も合わせて約175kgになりました。お客様からお送りいただいたウェアのなかには、発売当初の15年前の商品や、幅広いシリーズの商品があり、お客様がVENEXを愛用していただいてきた歴史を感じましたね。
RLスタッフ:集まったウェアの写真を見ると本当に懐かしい商品もあります。リサイクルはベネクスにとって初の取り組みとなりましたね。
井口さん:ベネクスの「PHT繊維」は、ナノプラチナなどの鉱物を繊維1本1本に練り込んでつくっているため、洗濯を繰り返しても半永久的にその効果が持続します。その特徴があるからこそ回収したウェアを機械で細かくして羊毛状にしても「PHT繊維」の機能はそのままに『PHTリサイクルクッション』という形にすることができました。
RLスタッフ:ベネクスユーザーからは「古くなってももったいなくて捨てられない」というお声をよく伺っています。
井口さん:大切にしていただけることはうれしいですね。開発・生産を担当する私も、作った生地に対して同じ気持ちがあります。サンプル制作の過程で生まれた生地は、ノベルティに活用するなど、これまでも無駄にしない取り組みを心がけていました。ですがノベルティ活用すらも難しいサンプル生地が出てしまうケースがどうしてもありました。また生産過程で出る品質確認用の生地もあり、それらは廃棄せざるを得ないものもあったのですが、クッションは生地の状態を問わずすべての生地を中綿として活用できるので、結果的に廃棄を避けることができる道が開けました。
RLスタッフ:私たちベネクススタッフにとっても、この特別な素材を使った「ベネクスリカバリーウェア」の価値を無駄にしないで済むというのはうれしいです。
井口さん:そうですね。未来の健康な社会を実現するために活用・貢献できる形がひとつ実現できました。皆様から集まったウェアが、クッションに姿を変え、アスリートをはじめ、施設・団体サポートに活用されています。
現在の日本のアパレル業界では、古着の人気も高いですが、品質よりも流行のデザインが重視され、ワンシーズンで買い替えるという使い方をされる方も見受けられます。私たちができることとしては、より長く愛用できるものをしっかり作っていくことに加え、以前から行っている無料修理サービスや今回のリサイクルアクションなど、愛用したくなる仕組みづくりを行うことも大事だと改めて実感しました。
どんな素晴らしい技術も商品もお客様から評価されなければその先に広がりはありません。お客様が大切にしたくなる、慈しんでもらえる商品づくりをこれからもしていきたいと思います。
■「PHTリサイクルクッション」について ~資源を無駄にしないものづくり~
「RECYCLE ACTION」キャンペーンでお客様から回収した製品を専用の機械で羊毛状にし、中綿に使用。通常1回で羊毛状になるところを、2回機械にかける工程を加えることで、よりふわふわとした質感を生み出しています。さらに今回、クッションカバーには開発段階でつくった商品になる前の『COMFORT PUNCH』、『COMFORT TOUCH』のサンプル生地を活用し、無駄のないものづくりで完成しました。
たっぷり詰め込んだ中綿とカバー両方にVENEXリカバリーウェアの素材を使ったクッションが心地よく肌に触れることで、心身の緊張をやわらげ、上質な休養時間を実現します。
■「PHTリサイクルクッション」という新たな「休養」の形に変えて届ける取り組み
本キャンペーンにご協力いただいた皆様の力と想いを、「クッション」という新たな「休養」の形に変えて届けることで、アスリートの充実した競技人生の支援や、こどもから大人までがんばるすべての人の応援につながっていることを報告させていただきます。
〈寄付先〉(順不同)
●JAPAN BASE 福岡
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会が運営する日本ラグビーの強化拠点かつラグビー及びスポーツの普及拠点。ベネクスは2023年よりオフィシャルパートナーとして契約を締結しています。ラグビーはスポーツの中でも身体への負担が大きく、ケガが多いラグビーで活躍する選手の皆様を「休養」でサポートしています。
2023年より、リカバリーウェアのご提供を頂き、日本代表、リーグワン並びに海外代表やJクラブに至るまで幅広くお使い頂き、ハードな練習で疲れている身体へのリカバリーとして高評価を頂いております。その中でPHTリサイクルクッションは、選手が練習の合間に利用する談話室や、監督・ヘッドコーチの専用ルームのソファに置かせて頂いています。リサイクル素材でありながら、柔らかさや肌触りも良く、長時間のトレーニングや練習、試合の合間にお使い頂くことでリラックスできると好評です。また、スポーツ施設の運営において、社会課題への取り組みは地域社会で共創する上で非常に重要であり、リサイクルの重要性についても共感しています。チームやアスリート一人一人が課題意識を持つべきテーマであると考えており、今後もVENEX様の活動をできる限りご支援させて頂きたいと思っています。
[公益財団法人日本ラグビーフットボール協会JAPAN BASE事業推進室長 松田雄史様]
●特定非営利活動法人 Fun Place 39
障害のある方と一緒にスポーツ活動を楽しんでいるスポーツ支援団体。2021年よりサポート契約を締結し、パラリンピックや世界選手権出場を目指し活動する選手の皆様をサポートしています。選手をはじめ、施設に通う子どもたちにもリラックスしてもらえるよう、クッションを寄贈しました。
ベネクスのウェアがリサイクルされたクッションをご寄付いただき大変うれしく思っております。弾力性があって抱き心地がよく、毎日子どもたちとスタッフが触れて、抱えてリラックスしています。大切に使わせていただきます。
[特定非営利活動法人 Fun Place 39 代表 宮浦めぐみ様]
●Athletic Club ハートフル
厚木市にある運動療法の療育に特化した療育特化型・放課後等デイサービス。施設に通う地元の子どもたちにリラックスして過ごしてもらいたいとクッションを寄贈しました。2024年には地元企業3社で施設に通う子どもたちのお母さんへ「リラックスヨガ」イベントを実施するなど、活動をともにさせていただいています。
子どもたちにクッションは大人気。毎日活動後に「クッション出して!」リクエストが上がるほどで、リラックスするのか笑顔が見られます。地元のご縁でサポートいただきありがたいです。
[Athletic Club ハートフル 代表 永里源気様]
●一般社団法人 マナーニ
全国の国公私立小学校で「犬とのふれあい学習」を実施する団体。犬を通じた命の学びは多くの子どもたちにたくさんの奇跡をもたらしています。ベネクスは2022年より、子どもたちの笑顔のためにがんばる犬たちに「休養」を提供し、全国の子どもたちに笑顔を届け続ける犬たちのリカバリーを支えています。
子どもたちの先生として、素晴らしい力を貸してくれている介在犬たち。
介在犬のイキイキとした姿や表情から子どもはたくさんのことを学びます。
だからこそ、彼らの休養はとても大切。
介在犬のリカバリーをサポートしてくださり、ありがとうございます。
●ベネクスアンバサダー:
ベネクス製品は多くのアスリートに支持をいただいてきました。永くに渡りご愛用いただいているアスリートも多く、思いが合致したアスリートにアンバサダーを務めていただいています。私たちは、アスリートとのパートナーシップを通じて「休養」の大切さを伝え、より良い未来をともに築いていきます。
https://www.venex-j.co.jp/user/ambassador/
ベネクスのリカバリーウェアをリサイクルしてできたクッション、皆様の思いが詰まったクッションをありがとうございます!
私がアンバサダーを務めているベネクスは、リカバリーウェアを発売して15周年。世界ではじめて*リカバリーウェアを発売した企業です。関われていることに感謝いたします。
ベネクスのリカバリーウェアをリサイクルしてできたクッションをいただきました。ベネクスのリカバリーウェアは発売して15周年。たくさんの思いが詰まったクッションを大切にします! 自分自身もVENEX Recovery Lab 日本橋に5年以上愛用していたウェアをリサイクルしてきました。これからもベネクスのウェアを着て休養し、常によいコンディションを保ちたいと思います。
*ISPO AWARD YEARBOOK 2013, Jun Yan Hu氏(医学博士)コメントより
リサイクルアクションについて
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000161.000065392.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000235.000065392.html