べネクスがリカバリーラボ マガジンを通してお伝えしたいこと

スペシャル / ベネクス

リカバリーラボ スタッフ(以下、RLスタッフ)による、べネクス代表取締役 中村 太一 インタビュー

RLスタッフ:リカバリーラボ マガジンが9月30日のべネクス創業日に始まりました。創業当時の思い出を少しお話いただけますか。

中村:そうですね。2005年にベネクスを創業した時には、現在のリカバリー事業とは少し異なる介護業界向けへの、機能性床ずれ予防マットレスを提供しようと考えていました。大学を卒業して就職をした介護施設の運営会社では、床ずれになってしまう高齢者がいらっしゃること、一方で現場での忙しさ人手不足を目の当たりにしていてこの課題を解決したいと思ったからです。

RLスタッフ:確かに、現在のリカバリーウェアの事業とは大きく違いますね。

中村:介護用の機能性繊維を開発して、なんとか普及させようと努力をしましたが、残念ながらこの挑戦を花開かせることはできませんでした。でも、思わぬところで我々の開発した機能性繊維が疲労回復(リカバリー)のために役立つことに気づかされます。

RLスタッフ:現在のリカバリーウェアの原点の発見と言うことですね。

中村:そうなりますね。当時はリカバリーという言葉もまだ一般的ではなく最先端のスポーツ科学の分野でリカバリーが研究され始めた時期でした。介護事業を諦めて、アスリートのパフォーマンス向上のために役立つリカバリー事業に注力することを決め開発と販売に取り組みました。するとさらに思わぬことに気づかされました。アスリートだけではなく多くの方々が日常的な疲労に悩まされているということを知ったのです。特に日本は疲労大国で6割以上の方が日常的な疲労を感じているという驚きの事実がありました。

RLスタッフ:アイデアから、事業としての可能性を感じたということですね。その事業転換のタイミングと、また現在も大きく社会環境が違うような気もします。

中村:たしかに考えてみればアスリートはもちろんのこと、毎日精力的に活動される方もさらなるパフォーマンス向上のため、一昔前と比較すれば非常にストレスフルな環境にあります。オリンピックをみても競技レベルは年々向上し、その影にはよりハードなトレーニングがあります。 創業当時からの社会変化を考えると、仕事をされる方はIT技術の進化によりパソコンでの作業が当たり前になり、次いでスマートフォンが登場して、いつでもどこでも膨大な情報処理に追われています。FAXでやりとりしていた時代とは比べものになりません。そこにべネクスとしての更なる貢献ができるのではないかと思います。

RLスタッフ:リカバリーウェアの先駆者として、より社会に役立つ企業を目指したいですね。たしかに昨今、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)化などの、新しい原因の疲労・ストレス環境の変化が言われていますが、そこにリカバリーという考え方がどのように貢献できるのでしょうか。

中村:社会のDX化が進みましたが、人間の身体機能は進化したわけではありません。身体の回復能力の限界を超えた過剰な肉体的、精神的なストレスがかかっている状況が続けば疲労に悩む方々が増えてくることは必然です。これまで休養は受動的なものでした。特に意識もせず、一日活動して疲れたら自然と寝る。寝れば疲労は回復してまた元気に活動できるというサイクルです。ところが現代人は受動的に休養していても疲れが十分にとれません。一晩寝ても朝から何だか疲れている。スマートフォンの充電を一晩したのに朝まだフル充電になっていないような状態です。

RLスタッフ:たしかに、私もリカバリーウェアを知るまでは、意識しませんでした。

中村:この状態を解消するために栄養ドリンクを飲んで、一時的に元気になった気がしても、それは一時凌ぎにしかならず、どこかで燃え尽きてしまうサイクルです。

リカバリー="積極的な休養"が多くの現代人にとって必要です。

RLスタッフ:最近ようやく、リカバリーという言葉がメディアでも使われるようになりました。

中村:事業を始めた当時はリカバリーというとパソコンの修理と勘違いされてなかなかご理解を頂くことができませんでしたが、最近はだいぶ一般的になってきたように思います。 機械と異なり人間は休まずに走り続けることはできません。一人でも多くの方がリカバリーに関して正しい理解をし、燃え尽きてしまう前に積極的な取り組みをされることを願っています。

RLスタッフ:リカバリーウェアという分野を立ち上げた会社としての、今後の役割や課題などはどのようにお考えですか。

中村:弊社はリカバリー分野の先駆者として、さらなる研究開発を行い、より簡便で効果的なリカバリーソリューションを提供し続けたいと考えております。今もっとも興味を持っているのは疲労の可視化です。「疲労」と「疲労感」というのは似ていますが実は異なります。 例えば同じ活動をしても自発的に楽しいと思って取り組んでいる方と嫌で仕方なく取り組んでいる方で「疲労」の度合いは同じはずなのに「疲労感」は全く異なります。
疲労がもう少し簡便に可視化することができるようになれば本人の自覚している「疲労感」に惑わされることなく積極的に「疲労」をマネジメントすることができるようになるはずです。

RLスタッフ:その積極的に疲労をマネジメントすることを、具体的に伝えていくのがリカバリーラボマガジンであり、お客様や社会の様々な方へ情報提供していくことですね。

中村:ますます競争が激しくなる現代において、頑張り続ける方々のリカバリー環境をさりげなく支えることに、大きな社会的意義があると感じています。
弊社のビジョンは「世界のリカバリー市場を創造し、そこに関わるすべての人を元気にする」です。ユーザー様、お取引先様、スタッフ、地域、環境など関わるすべてに貢献し続けられるよう、たゆまぬ弛まぬ努力を続けて参ります。

リカバリーラボ マガジンを通じて、今後も様々なリカバリーに関するお役立ち情報を発信していきたいと思いますので応援をよろしくお願い申し上げます。

RLスタッフ:私たちもお客様のアンケートなどから、お客様の疑問の解決やリカバリーウェアの効果的な使い方、そしてリカバリー方法を個人個人で自分のスタイルを見つけていただけるように頑張ろうと思います。中村社長、本日はありがとうございました。

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