日本代表フィジカルトレーナー 泉建史先生×ヨガインストラクター 中畠綾香先生対談 Vol.4「べネクス リカバリーヨガとは」

スペシャル / 運動タイプ-休養学

フィジカルトレーナー 泉建史先生、ヨガインストラクター 中畠綾香先生とのスペシャル対談を複数回に渡りご紹介いたします。

「べネクス リカバリーヨガとは」

・べネクスリカバリーヨガのプログラム製作のコンセプト
・プログラムのストーリー
・制作で大変だったこと
・泉さんの監修視点

RLスタッフ:今回は、「リカバリーヨガ」のプログラム開発について紐解いていこうと思います。まずは中畠先生に、プログラムを作ったコンセプト、特長などを簡単にご説明いただけますか。

中畠先生:コンセプトは、ベネクスさんのWEBサイトをみたときに「明日を元気にする」と書いてあって、すごく素敵だと思いまして、そこが成り立つためのプログラムを考えました。やはり、身体の回復力を高めて休養の質を向上させることで、明日のパフォーマンスを高めてより良い自分に、というのがコンセプトです。

RLスタッフ:リカバリーヨガウェアのためのプログラムですね。

中畠先生:特長は色々とあるのですが、筋肉の修復も入れているのと、先ほど3Cのお話を聞いて、間違っていなくて安心したのですが、体の循環を促すポーズを入れています。整えるという意味で副交感神経をしっかりと高めたり、内臓からアプローチします。自分が持っている疲労回復力を向上させることと、「疲れた」と頭の中で感じる脳からくる疲れのリセット等、いろんな面からリカバリーできるように盛り込みました。

RLスタッフ:中畠先生には、「そのまま眠れるリラックスヨガ」や、「女性のリズムを整えるヨガ」などを開催していただきましたが、今までのプログラムとの共通点や、違う点なども教えていただけますか。

中畠先生:実は、ここの棲み分けがとても苦労しました。共通点は「副交感神経を高め、自分と向き合いリラックスしてもらうこと」なのですが、 "疲労回復に特化した機能面"を新たにプラスしています。

RLスタッフ:特に、どのあたりのポーズを意識して取り入れたのでしょうか。

中畠先生:部位ごとに効果があるポーズを入れて、万遍なく行き渡るように足先から頭の先まで、身体全体をイメージして作成しています。

RLスタッフ:ということは、ポーズの組み合わせもストーリーがありそうですね。

中畠先生:ストーリーあります! 忙しかったり、体を使うことによる緊張からストンと自分と向き合う時間にするために、まず呼吸を整えて意識を自分に向けるというところから入ります。そこから部位ごとに目の疲れ、頭の疲れなどをとり、上から順に足までほぐした後に、ヨガのポーズに入っていくこという流れになっています。ほぐして身体がリラックスモードになってから、徐々に使った筋肉を修復し、流れを整えていきます。

RLスタッフ:リカバリーに入る前の身体と心の準備が必要なのですね。

中畠先生:そうです。そして、足の付け根から徐々に上半身へというイメージです。上から下に意識を向け、そして下から上に戻し、全身を往復で整えるという流れです。最終的には、呼吸が落ち着くように少し手を当てたり、自分を落ち着かせて終わらせるという感じで、この後の睡眠の質に繋がるようにしています。

RLスタッフ:泉先生に今回監修いただいて、胸を開くなどいくつか提案いただいたかと思っています。泉さんがより強調した部分などありますか。

泉先生:最初にプログラムを見せていただいた時に、素晴らしい構成だなと思いました。寝るポーズが前半からあって、徐々に副交感神経を優位にしていくというところから入っているので、普段から立って緊張感ある姿勢をしている我々が、まずはリセットさせるところから始められる構成なので素晴らしいと思っています。胸の開きなど、自然と寝る姿勢自体がメッセージになると思っています。

RLスタッフ:中畠先生は、泉先生に監修いただいた点で、修正や強調した点はありますか。

中畠先生:泉先生のアドバイスで、胸鎖乳突筋のストレッチを入れさせていただきました。首を伸ばすだけで頭への血流が良くなったり、表情の緩み方も違うので、筋肉に特化したご助言を色々といただけたのはとても良かったです。

泉先生:ありがとうございます。できれば日常から緊張している方々にこの「リカバリーヨガ」を受けてほしいですね。1日の中で緊張している時があると思うので、自身と向き合える時間を作れるのではないかと思っています。そのためのポーズがいくつもあるので、純粋に身体を休める、対話する機会になるプログラムかなと思っています。

※前回の記事はこちら
https://www.venex-j.co.jp/recovery_lab_magazine/exercise/detail/20220921-01.html

Profile

◇ヨガインストラクター 中畠 綾香 先生

北海道出身。前職は声優、広告営業マン。多忙な会社員時代にカラダと心のバランスが崩れ鬱を経験。自身の心身の健康の為にヨガを初め2014年ヨガインストラクターとしての活動を開始。これまで某大手ホットヨガスタジオで2期連続トップインストラクターに選出され、全国のスタジオでのレッスンやヨガイベント・TV出演などをつとめる。現在はフリーランスとして活動の場を広げてヨガスタジオに足を運ぶ時間のないオフィスワーカーの方々に、ヨガで一息つき心身を整えてもらいたいという想いから企業ヨガをメインに活動中。

【所有資格】
全米ヨガアライアンス200 / メンタルヘルスケアヨガ / ストレスオフトレーナー / 産後ママのためのメンテナンスヨガ / 高津文美子式フェイシャルヨガ / 肩甲骨ヨガ®︎ / シニアヨガ / マタニティヨガ / チェアーヨガ / セロトニン認定講座修了

◇フィジカルトレーナー 泉 建史先生

国内・海外スポーツ分野で活躍。現在、複数の日本代表チーム(ナショナルチームスタッフ(情報・科学))や世界的な規模のプロスポーツ機関でフィジカル育成強化を担当。国際団体NSCAのジャパンアワード授賞式で日本の最優秀指導者賞を受賞。また長年、国際教育団体で全国のスポーツトレーナーの教育に関わり、行政のスポーツ健康応援プロジェクトでは各世代に向けた「簡単にできる身体チェック」をはじめ「誰でもできる姿勢づくりエクササイズ」を紹介し、幅広い分野で活動中。

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