神奈川県大和市にあるアリーナつきみ野スポーツクラブは、競泳日本代表選手を多数輩出しているスイミングクラブです。指導の一環として休養・睡眠を重要視されており、VENEXリカバリーウェアを取り入れていただいています。今回は、競泳日本代表コーチも務められる萱原茂樹さんに、指導の裏側にある休養に対するお考えをお聞きしました。
RLスタッフ:いつ頃にVENEXのことを知りましたか?
萱原コーチ:10年以上前、多分、2014年頃だったと思います。
知人から「すごい商品があります。きっと萱原コーチの求めていたものだと思います!」と言われ、紹介されたものがVENEXリカバリーウェアでした。
RLスタッフ:話を聞いて、どんな感想を持ちましたか?
萱原コーチ:私は"まずは自分が試す"という主義。自分で試して、自分の身体で感じ、その上でエビデンスを確認するようにしています。ですので、知人がVENEXリカバリーウェアの説明はしてくれたのですが、正直なところあまり話は聞いていませんでした(笑)
RLスタッフ:実際に着られていかがでしたか?
萱原コーチ:着て寝てみると翌朝の調子が良いんです。「そんなことないだろう」と思い、翌日は普通のTシャツを着て寝ましたが、明らかに体感で差が出ました。"しっかりと寝られた"という感覚で、起きたときにスッキリとしていて、身体が回復していると感じました!「この商品は、選手の役に立つ」とそこで強く感じましたね。
RLスタッフ:萱原コーチの選手指導に対するお考えをお聞かせください。
萱原コーチ:今現在、選手コースとして中学生以上の24名の選手を見ていますが、"長く水泳を続けられるようにする"という意識を持って、指導をしています。
練習で"追い込む"こともできますが、これは故障に繋がります。指導する中には学生も多くいますので、一人一人の身体の成長に合わせ、身体が壊れないようにしながら強度を上げていくようにしています。
また、中学生は、できる限り選手コースではなく、1つ下の中学生だけのクラスで指導しています。身体の成長段階でもありますし、睡眠時間の確保も大切。このクラスですと19時半には終わるので、通常の選手コースよりも休養・睡眠の時間が確保できます。
RLスタッフ:育成世代は、成長にあわせることが大切なんですね。
萱原コーチ:成長に合わせたやり方をした方が、最終的に身体も壊さず、高いパフォーマンスを出せるようになることは多々あります。そのためにも、その選手にとって、"運動・栄養・休養の中で今は何が大切なのか"ということを常に意識しています。
選手たちには、"運動・栄養・休養のバランスの大切さ"を理解させて、行動させるために、積極的にこの知識も入れるようにしています。
RLスタッフ:良い成績、記録が出るともっと上を目指して練習、練習となりますよね。
萱原コーチ:過去、小学生の学童記録を持っている子で、オリンピックに行った選手はほぼいません。周囲が期待するのは分かりますが、そこで身体を酷使してしまい、選手として終わっていってしまった姿をたくさん見ています。
今の結果だけを見るのではなく、未来を見て、未来の結果に向けて指導していくことが、その選手を活かしていくことだと思っています。
RLスタッフ:普段の練習では、どのような指導をされているのでしょうか。
萱原コーチ:中学生・高校生は毎日4,000m位の練習にして、それ以上は泳がせません。普通の人から見たら多いですが、他の選手たちから見たら少ないぐらいだと思います。
また、中学生、高校生については、朝の練習を一切無しにしていて、夜も1時間半と時間を決めて練習をさせています。朝の練習を許可しているのは、大学生と社会人だけです。
RLスタッフ:これが選手の未来に向けた指導なのですね。
萱原コーチ:中学生・高校生は、身体の成長を促すときでもあり、栄養と休養を重視すべきときで、いかに休養・睡眠に時間を当てていくかが大切です。
ダラダラと3時間、4時間と練習することも可能です。それで一時的には強くなるかもしれませんが、ただただ身体を酷使するだけであって、壊れてしまうリスクが高くなります。
限られた時間内で目標を持ち、時間をコントロールして休養・睡眠時間を取らせた方がその選手の未来にとって良いと私は判断しています。
RLスタッフ:学業との両立もありますね。
萱原コーチ:学生である以上、学校も勉強も大切です。学校の勉強をさせるということも、その選手を育ててく上での大切なことで、"勉強する時間を作らせる"という意味でも、練習の時間を区切らせています!
"練習をしているから勉強をしなくて良い"なんてことは、絶対にないんです!
それが私の考えです。
RLスタッフ:萱原コーチが考える、休養の時間についてお聞かせください。
萱原コーチ:私も含め、人に与えられた時間は1日24時間で、その24時間をどう使っていくのかが重要です。夜の練習は21時ぐらいまでになってしまいますし、そこから家に帰って寝る準備をすると、どうしても23時近くになってしまいます。
そこからが休養・睡眠時間になりますが、睡眠はできる限り8時間は取りたいですし、休養・睡眠の質も上げていきたいと考えています。
みんな良い結果を出すために、競技中に着る水着を大事だと思っていますが、それと同じぐらいに、休養・睡眠時間にVENEXリカバリーウェアを取り入れることはとても有効的で効果的だと思っています。
RLスタッフ:休養や睡眠、リカバリーに対してのお考えはいかがでしょうか。
萱原コーチ:今所属している選手たちは、以前にベネクス社の片野先生の休養学のセミナーを受けています。そのセミナーで全員が理解したかどうかは分かりませんが、その後の休養に対する私の指導に対してしっかりと行動をしてくれています。
あのセミナーを受けたことで、休養・リカバリーや睡眠の意味、意図を朧気ながらでも理解したんだと思います。
RLスタッフ:キッカケになれたのであればうれしいです。
萱原コーチ:特に年上の選手たちがこのことを理解しているので、年下の選手たちも理解しようとしてくれていますし、行動もしてくれています。
ウチの選手たちは、水着同等に、VENEXリカバリーウェアの大事さをしっかりと理解をしてくれていると思います!
RLスタッフ:日々の体調管理や指導はどのようにされていますか?
萱原コーチ:全選手、朝起きたときに、心拍や血圧、体温など測り、自分自身の状態を見るということが習慣化されています。また、その情報は私にも共有されるので、私自身も毎日の全員の状態が分かるようになっています。
アプリやシステムを使うようなしっかりしたものではないですが、毎日全員が継続してやっていますし、これだけでも日々の体調や変化が十分に理解できます。
選手全員が継続できるのは、これまでの教育で一人一人が休養に対する理解があるからだと思っていますし、これができているので、その日の練習内容も身体の状態を見ながら強弱を付けることができています。
RLスタッフ:以前からそのようなお考えがあったのでしょうか。
萱原コーチ:過去は"強くなるためには練習"という考え方でしたので、選手を追い込み、そのことで壊してしまったこともあります。
でも、それでは勝てない、選手の未来を潰すということに気付き、"練習ではないこところで選手を強くするには?"ということに意識が行くようになりました。
RLスタッフ:よく他のスポーツ選手からも、怪我をしたことで、練習以外への意識が高まると聞きます。
萱原コーチ:怪我してからでは遅いんです。いかに怪我をさせないように押したり引いたりしながら練習や休養をコントロールしていき、選手がスタート台に立ったときに、身体の状態を含めて、不安の無い状態にしてあげることのが、私の仕事です!
そのためには、本人が身体の状態や変化に気付くことも大切ですが、コーチも含めて、周囲の人たちが身体の変化に気付いてあげることが必要。常にその選手のことを見ていて、その選手のことを理解している必要があります。
だから、サポートする側の責任は重大で、これからはサポートする側の意識も高めていく必要があると思っています。
RLスタッフ:食事についても指導されていることはありますか。
萱原コーチ:食事は重視していて、その人種にあった食事をすべきと思っています。これは私の持論ですが、日本人には日本人に合った食事があり、日本人に合った味付けがあり、日本人だからこその食事が大切だと思っています。
その逆もあり、欧米人には欧米人に合った食事、味付けがあるんだと思っています。
その土地の人種に合ったものが、風土として今も受け継がれているんだと思いますし、身体作りをしていく上では、日本人には日本人に合った食事をするべきだと思っています。
ただ、これは私の持論ですので、エビデンスがある訳ではありませんが...(笑)
あくまで、個人的な考えです。
RLスタッフ:最後にVENEXリカバリーウェアについて、お聞かせください。
萱原コーチ:世の中には、様々な効果を謳う商品がありますが、コーチである私自身が効果を理解して、認めたものでないと、選手へは薦められません。
その上で、私は"選手の役に立つ"と感じたものは、積極的に取り入れさせます。
ちなみに、ウチの選手コースの方は、VENEXリカバリーウェアを全員着用しています!
RLスタッフ:それはうれしいです。ありがとうございます。
萱原コーチ:薦めてはいますが、強制はしていません。購入しないといけない訳ですから、自分の意思で選択するように指導はしています。でも、全員が着続けていますし、私の目の届かないところでも、いつも着用しているようです。
このことがVENEXリカバリーウェアの効果を実証しているんだと思いますし、ここまで選手たちの結果を見ると、私自身の体感、間違いはなかったと確信しています。
アリーナつきみ野スポーツクラブ
https://www.e-atsc.com/
Profile
萱原 茂樹
競泳日本代表 コーチ
アリーナつきみ野スポーツクラブ コーチ