Special edition
2022/01/13

リカバリーウェアの専門家 井口さんが伝授、おすすめの衣服で冷え対策①

寒さが厳しくなるこの季節。体の外と中からの冷え対策が、生活を快適に過ごす重要な要素になります。一般的に冷えに対して有効だと推奨されているのが、適度な運動や、入浴で血行を促進するなどのケアだと思います。
ですが、今回は衣服で冷え・寒さ対策の視点で、ベネクスで商品部の生地担当でもあり、2021年出版された、「疲労を防ぐ!健康指導に活かす 休養学基礎」(メディカ出版発行)で、衣服とリカバリーについてのテーマで執筆されている、井口 恵理子さんにアドバイスをいただきます。


RLスタッフ:井口さん、宜しくお願いいたします。今回は衣服で冷え、寒さ対策というテーマなのですが、まず、基本となる考え方を教えていただけますか。

井口さん:一般的にも言われていることだと思いますが、やはり3首と言われる、首回り・手首・足首の部位への対策が基本となりますね。

RLスタッフ:冷え対策する上でなぜ3首が重要なのですか。

井口さん:その理由は、大きく2つあります。1つ目は衿、袖口、裾などの衣服の開口部は空気の出入口になることです。衣服内の暖められた空気は対流が生じるため、上下があいていると下から外気が入って衣服内の暖かい空気が上から逃げていってしまい、冷えに繋がるので開口部をなるべく小さくすることが有効な冷え対策になります。厚着や重ね着をしていても、3首の明きが広いと冷えを感じやすくなってしまうんです。

RLスタッフ:なるほど、厚着などをする前に3首から外気を入れないこと、逃がさないことが有効ですね。

井口さん:寒さ対策を衣服でする場合は、スカートよりも、パンツスタイルがベターですね。ただパンツスタイルでも、ワイドパンツなどは、足元が明 いているので、裾をしぼってあげると、衣服内へ冷気が入ってこなくなり、暖かい空気が逃げないので保温効果が発揮されます。足元は体の中心から一番遠いため、血流が悪くなりやすいので足首だけでなく、足先もケアしてあげると効果的です。もし、手首が出るデザインの物や、袖口が広く外気が入りやすいトップスの場合は、手袋などの対策も効果的ですね。

RLスタッフ:もう1つの理由も教えていただけますか。

井口さん:はい、2つ目の理由は、3首の皮膚の近くには太い血管 が通っているため、気温の影響を受けやすいんです。この部分が冷えると、血管が収縮して血流が停滞してしまうので、全身の血流を良くするためには、きちんとこの部位を温めることが大切です。私の場合はそれ以外でも、腰やお尻周りが冷えやすいので、「リカバリークロス+」や手持ちのブランケットをよく腰に巻き付けて冷え対策をしています。

RLスタッフ:3首の中でも一番重要なところはありますか。

井口さん:3首の中でも、首が最も重要な部位といわれています。首は太い動脈が皮膚の近くを通っているため、冷えると冷たい血液が全身へ流れてしまい、寒さを感じます。首をきちんと保温することで、全身に温かい血流が巡るようになり、手足の血行促進や肩こり解消にも効果が期待できます。私の体感からいうと、お風呂で熱いシャワーを当てることで、温かくなりやすいと思うので、冷えを感じやすい方は衣服でも、トップスはしっかりと首元を保温できる、ハイネックやタートルネックなどがおすすめだと思います。

RLスタッフ:冬は室内の時間が増えると思うのですが、オフィスや自宅で、これだけはやって欲しいという対策はありますか。

井口さん:室内環境なので、エアコンなどの様々な対策はあると思いますが、暖房をかけると乾燥なども気になりますから、まずは、衣服で首回りの対策の優先度を上げて欲しいですね。

RLスタッフ:そう言えば、先日配信させていただいた、新潟アルビレックスBBのコーチが、練習前のアップの時の首を温めることの重要性を言っていました。

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以下、アルビレックス新潟BB取材記事より

阿部トレーナー:秋冬などは、寒くなると手足を温めようとすると思うんですが、スポーツする時は首を温めてから行うと良いと思います。感覚では2〜3度違う気がします。なので、身体の温まり方が違うので、運動前のウォーミングアップ時にネックウォーマーで首を温めて行うと、ケガなどの予防になると思います。新潟は寒いので、選手たちもネックウォーマーで身体を温めてからウォーミングアップをして、パフォーマンス効果を高めています。

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リカバリーウェアの専門家 井口さんが伝授、おすすめの衣服で冷え対策②に続く



井口 恵理子さんのプロフィール

井口 恵理子さんのプロフィール画像

東京都生まれ。文化学園大学 服装学部服装造形学科 出身。3年次から機能デザインコースで人体生理に基づく機能的な衣服について学ぶ。ベネクスでは商品部の生地担当として生地の量産・開発・品質管理を担当。「心地いい」をキーワードに生地の開発に取り組んでいる。1つの生地を量産に繋げるまでに多い時では10回に及ぶ試験を繰り返し、発売(販売)後もお客様の声に耳を傾け、改善を繰り返してよりよい商品をお客様にお届けし、愛用頂けるモノづくりを目指している。
2021年、「疲労を防ぐ!健康指導に活かす 休養学基礎」(メディカ出版発行)を一部執筆。

<素材開発実績>
・コンフォートヒート
・コンフォートクール
・コンフォートポンチ
・スタンダードライト
・コンフォートタッチ
・国産コンフォートダブル
・おうちインナー肌着
・おうちインナーブラショーツ

<保有資格>
・繊維製品品質管理士(TES)
・衣料管理士(テキスタイルアドバイザー)1級
・カラーコーディネーター検定2級

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